宿泊施設活性化機構(JALF)主催の第7回「日本宿泊ダボス会議」が15日、東京都内で開かれ、日本旅館協会会長で鶴雅グループ(北海道)代表の大西雅之氏が、「私が考える2030年を見据えた宿泊業界の進化」をテーマに講演を行った=写真。
大西会長は冒頭、コロナ禍の中で宿泊業界全体が得た利点の一つに、国の同業界への対コロナ禍に関する支援や、コロナ後を見据えた既存観光地再生に係る支援などの諸政策が手厚く行われた点を挙げた。「旅の形の変容、デジタル化の進展、外国人雇用の促進などで変革期にある観光産業だが、コロナ禍がそれらの変化を加速させた」と振り返った。
同テーマについて大西氏は、かつて自館が苦境にあった時からスタッフとともに改革を進めた経緯を述懐。宿について「地域というゆりかごに生かされているもの」と定義し、「宿づくりも町づくりも原点は同じ作品づくり。1軒の施設だけでなく、町全体で成長することが大切」と述べた。
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