観光経済新聞社が加盟する日本専門新聞協会は10月17日、「第77回新聞週間 日本専門新聞大会フェスティバル」を帝国ホテル東京で開いた=写真。政官界、経済界をはじめ各国大使館などから多くの来賓が参加した。
第1部は、慶応義塾大学経済学部教授・小林慶一郎氏が登壇し「日本経済の展望と課題」と題する時局講演会を実施。過去30年間の日本経済を振り返り、財政健全化を目指して日本が今後行うべき経済政策について複数の論文や研究を交えて紹介した。
第2部では来賓あいさつや加盟各社の功労章、功績章、優良社員表彰の表彰式のほか、同協会主催の「写真コンクール」や「専門新聞週間キャッチフレーズ」の入選作品の発表、大会アピールの宣言などが行われた。
同協会の理事長・入澤亨氏は、「専門的な情報の発信に特化したメディア集団として、確かな情報を報道し、読者の信用・信頼を得る努力が求められている」と語った。来賓あいさつした韓国専門新聞協会の会長・金光卓氏は、「日韓の両協会は1991年から活発な交流と協力を行ってきた。専門新聞協会は、今まさに重要な時期を迎えている。日韓両協会がともに力を合わせて時代の変化に対応し、生き残るための発展戦略を整えていくときだ」と、両国で引き続き連携することを強調した。
大会アピールでは、同協会の副理事長・河合良紀氏が次のように宣言した。「世界各地では戦争が激化しており、国内では生成AIの急速な発展が加盟各社にとって大きな経営上の課題となっている。日経平均株価の乱高下、インフラによる資源価格の上昇なども相まって、企業運営や国民生活への影響は不透明だ。そうした時代だからこそ、信頼性の高い迅速な情報が求められる専門新聞は、課せられた公共的責任を改めて認識し、強じんで持続可能な社会に向け、使命を全うすることをここに宣言する」。