2社提携で商品造成など
日本旅行(堀坂明弘社長)と読売旅行(坂元隆社長)は9月、「包括的業務提携契約」を締結した。両社の企業とブランド価値向上、顧客へのサービス強化が狙い。今後、2社連携の旅行商品造成などを進める。
JR西日本グループの日本旅行は西日本エリアに向けたJRセットプランやヨーロッパ方面を中心とした海外旅行の販売、読売新聞グループの読売旅行は読売新聞へのチラシ折り込みでの集客、各地発のエスコート商品の造成を得意としている。提携により、これら両社の強みを「有機的に相互活用」し、販売チャネルや商品、コンテンツの拡充を進める。
まず、両社連携の旅行商品を販売する。商品の一つ、「ハイグレード車両『なごみ(和)』に乗る1泊2日ツアー」は、JR東日本のハイグレード車両を貸し切りで利用した日光(栃木県)方面へのツアー。既に今月1日に発売している。その他、両社の強みを生かしたツアーを順次造成する。
募集型企画旅行ほか、教育旅行を含めた法人旅行、インバウンド営業、地方創生関連事業でサービスの向上、販売拡大を図る。教育旅行では新聞社の社内見学など新たな教育旅行プログラムの開発、インバウンドでは読売グループの英字新聞を使った商品やイベントの告知を行う。