日本旅行は8月31日、2018年度(1~12月)中間決算を発表した。子会社を含めた連結では、営業収益が前年同期比3.5%減の240億2900万円にとどまり、営業で7億3500万円、経常で4億1300万円のそれぞれ赤字となった。ただ、同社は下期の販売ボリュームが大きく、通期で黒字に回復するパターンが続いている。今年度は通期で営業8億5千万円、経常14億6千万円のそれぞれ黒字を見込む。
法人税などを控除した後の純損益は3億6300万円の赤字。通期は9億5千万円の黒字を見込む。
日本旅行単体の営業収益は前年同期比4.2%減の202億7千万円となった。
部門別では、国内旅行が同4.6%減の131億7100万円。海外旅行が同2.3%減の40億1500万円。国際旅行が同4.4%減の25億6200万円。付帯事業が同6.2%減の5億2千万円。
国内の企画商品「赤い風船」は、JRセットプランや「My宿オンライン」などウェブ専用商品の強化を図ったが、「他社との厳しい競争の中」(同社)、販売高ベースで前年同期比2.9%減にとどまった。
国内団体は企業の招待旅行や各種会議などMICEの販売強化、私学をはじめとした学校関連のスポーツ大会や文科系イベントの取り扱い拡大に取り組んだが、販売高は同0.8%減と前年並みだった。
国際旅行は中央省庁や地方自治体の予算事業への取り組みを強化するとともに、OTAを含めた海外の有力エージェントと連携を拡大。販売高は同19.9%増と前年を上回った。ただ、「一部券種の収益率低下」で営業収益は前年を下回った。