日本旅館協会 新会長に桑野氏 「次世代へしっかりバトンを」


桑野氏(左)と大西氏の新旧会長が握手

通常総会 金融懇談会を今秋

 日本旅館協会(2177会員)は6日、ホテルインターコンチネンタル東京ベイ(東京都港区)で開催した2024年度通常総会で任期満了に伴う役員改選を行い、新会長に桑野和泉副会長(大分県・由布院玉の湯)を選出した。桑野新会長は「次の世代にしっかりバトンタッチできるよう全力で臨みたい」と新役員、会員らを前に抱負を語った。今年度事業計画では、昨年初開催した「宿泊業界における観光と金融に関する全国懇談会」を今秋に大分県由布院温泉で開催する。

 3月19日の理事会で桑野氏を次期会長に推薦する決議をしていた。大西会長は「その決議も踏まえ、いまだコロナ禍の影響が残っている現在、副会長としてコロナ対策に尽力いただいたほか、『未来ビジョン委員会』の担当副会長としてご活躍された桑野さんを次期会長に選任したい」と述べ、出席者が拍手で賛同した。

 大西会長はまた、次期体制に求めることとして、「宿泊業界の諸課題に対応するために組織体制の充実、強化が求められている。正副会長会の中で、全国に多くおられる若くて実力のあるリーダーたちに、もっと活躍してもらいたいとの声があった」とした上で、「会長推薦の理事枠を若干名、定款の理事定数を超えない範囲で加えることを検討いただきたい」とした。

 桑野新会長は「副会長として4年間、日本旅館協会に携わってきた。4年前の今頃はコロナ禍の真っただ中。先の見えない状況の中で奮闘された浜野(浩二)前会長の姿、そしてコロナ禍からアフターコロナに向かって突き進む大西会長の姿を見て、協会の存在意義を肌で感じてきた」「歴代会長の素晴らしいリーダーシップと人間力、本日ここにいらっしゃる皆さまの多大なお力で、協会は素晴らしい組織になっている。私には荷が重いが、次の世代にしっかりバトンタッチができるよう全力で臨みたい」と就任に当たり抱負を述べた.

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