日本旅館国際女将会(長坂正惠会長)は15日、3月定例会を東京・港区南青山のリストランテ・ステラで開いた。
旅行業界や宿泊業界に詳しい三浦雅生弁護士を講師に招き、「旅館業界の法律問題―あなたを悩ませるトラブルあるあるの解決法」と題した勉強会を実施。女将たちから事前集約した「お客さまの病気、ケガ」「車」「害虫」「外注スタッフ」「忘れ物」「接客対応のトラブル」「予約関連」などに関する41の質問事項の一つ一つについて、三浦弁護士が、質疑応答も交えながら解説とアドバイスを行った。
午後の部では、ブッキングドットコム・ジャパン(港区北青山)を訪問。オフィス見学の後、同社東日本地区営業部長の高田智之氏が「日本インバウンド市場 今後の展望」を講演した。
高田氏は「ブッキングドットコムは2478軒の旅館にご登録いただいているが、これは世界全体の登録施設件数170万件のわずか1・5%。旅館は世界的にみて特殊な宿泊施設タイプで、非常に価値が高い」と話した。その上で「全国の契約旅館と契約ホテルの平均口コミスコアを比較すると、ホテルの7・9に対して旅館は8・23で、旅館の点数の方が高い。インバウンドゲストの旅館に対する需要は今後さらに高まっていくだろう」と強調した。
インバウンドゲストの特徴については「国内客の繁忙期・閑散期とは違った動きをする。月、日を含む宿泊も多く、曜日波動が少ない」と説明し、訪日外国人宿泊客獲得への積極的な取り組みを勧めた。
三浦弁護士
ブッキングドットコム