日本旅館国際女将会(長坂正惠会長=下呂観光ホテルしょうげつ、37会員)は3月22日、3月度定例会を東京都港区赤坂の中国料理レストラン「Wakiya一笑美茶樓(いちえみちゃろう)」で開いた。
同店オーナーシェフの脇屋友詞氏が「料理人の半生」と題して講演。「見習いとして鍋洗い、ホールなどを経験することで、人の気持ちを理解できるようになる。技術はその後で覚えられる」と話し、下積み修行の大切さを強調した。さらに「見習い期間があってこそ、上に立った時に、人を使える、人を動かせる人間になることができる」と続けた。
料理人に必要な8カ条も披露。(1)プロデュース(企画・発想)(2)ディレクション(演出)(3)センス(感性)(4)セクシー(おしゃれ)(5)グルマン(美食)(6)エコノミー(経済観念)(7)ヘルスケア(健康管理)(8)テクニック(間合い)—を挙げた。
脇屋シェフは15歳で料理の道に入り、27歳で都内ホテルの料理長に就任。パンパシフィックホテル横浜(現横浜ベイホテル東急)の中国総料理長時代の98年には皇太子ご夫妻のご夕食調理総責任者を務めた。現在は東京・横浜の4店舗のオーナーシェフで、日本中国料理協会副会長。
講演する脇屋氏