日本添乗サービス協会(TCSA)は、インバウンドスタッフの業界検定「TCSAインバウンド検定」を創設する。初級、中級、上級の3レベルのうち、今年は初級の検定試験を6月14日に東京で実施する予定だ。
「インバウンドスタッフには外国人に的確なサポートができる人材が求められている。インバウンド検定制度により、多くの人が一定の基準に従って学び、合格者はその知識と技能を取得した証とすることができるようになる」とTCSA。
初級は、上位者の指示やアドバイスのもとで、準備業務や現地業務の補助が行える知識と技能を有する者。中級は、訪日客の旅の安心・安全と顧客満足を実現できるレベルの知識と技能を有し、単独で全ての業務を行え、初級以下のスタッフのチームマネジメントができる者。上級は、インバウンドスタッフとしての経験や添乗経験が豊富な専門職として、安全・安心な旅と高い満足度を実現できるレベルの知識と技能を有し、中級以下のスタッフのチームマネジメントができる者。
第1回TCSAインバウンド検定は、インバウンドスタッフ未経験者でも受験が可能。受験料は5千円。5月1~21日にTCSAホームページで申し込みを受け付ける。合否は6月30日に通知する。会員企業や専門学校などに受験を呼び掛けて、150~300人の受験者を見込む。
中級と上級の試験は来年から実施する予定。インバウンド業務の経験者を対象とし、筆記以外の試験も行う。