日本添乗サービス協会(TCSA、正会員38社、三橋滋子会長<TEI会長>)は3月26日、平成31年度通常総会を東京都港区のメルパルク東京で開催した。31年度の事業は「人材確保のための環境整備」「労働契約法・労働基準法改正への対応」「添乗員の高齢化への対応」を3本柱に進めることを決めた。
「派遣会社が人材の募集広告を出しても、応募者は高齢者がほとんど、若年層が少ない」(三橋会長)。若年層の人材確保策として、観光系専門学校などの協力を得て就職活動中の学生に対し、現役添乗員に添乗のやりがいや楽しさなどについて話してもらうイベント「ツアコンカフェ」を今年度も開催する。
4月から適用開始の労働契約法・労働基準法改正に伴い、添乗員の本来の業務と労働時間についての関係先への働き掛けを行っていく。
添乗員の平均年齢は47、48歳という。添乗員の高齢化への対応としては、昨年4月から高齢・障害・求職者雇用支援機構からの受託事業として「高齢化する添乗員の活用に向けたガイドラインの策定」をテーマに取り組んでいる。高齢化した添乗員の職域拡大を図るため、インバウンドやMICEへの対応が可能な人材を育成する研修も実施する予定。
総会では役員改選も行われ、三橋会長を再任。新たにツーリストエキスパーツ社長の和田修寛氏を副会長に選んだ。
三橋会長(右)と新たに選任された和田副会長