日本温泉協会は25日に宮城県・秋保温泉で開いた総会で任期満了に伴う役員改選を行い、会長に多田計介氏(石川県・和倉温泉)を選出した。任期は2024年度からの2カ年。会長に就任した多田氏は、「温泉文化」のユネスコ無形文化遺産への登録に向けた活動に注力する考えを示した。
多田氏は、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会の会長を2017年度から3期6年にわたって務めるなど、観光・宿泊業界のリーダーの一人として知られている。就任のあいさつでは、「温泉文化」のユネスコ登録について、「地方創生の大きな原動力となり、大きな力を発揮すると確信している。愚直に取り組んでいくので、皆さまのお力をお借りしたい」と述べた。
役員改選では、3期6年にわたって会長を務めた笹本森雄氏(個人会員)が相談役に就任。また、常務副会長には石村隆生氏(神奈川県・箱根温泉郷)が就任した。
就任のあいさつをする多田会長