日本温泉地域学会(石川理夫会長)の第34回研究発表大会が7、8日、秋田県仙北市の休暇村乳頭温泉郷で開かれた。温泉研究者や評論家、会員ら約60人が参加した。新型コロナウイルス感染症対策に先進的に取り組む乳頭温泉郷を視察した。
研究・発表会では、「浴場内の密」を防ぐためのIoTバスマットを使った新しい浴場製品の商品化への見通しや、温泉“権”と温泉“法”などの区別について学んだ。
このほか、「新・湯治」の先進地、大分県豊後高田市の新・湯治について、効果を報告。「冷鉱泉の湯治」の発表が行われた。
乳頭温泉組合の竹内貴祐組合長が「利用者のニーズに応えられるよう魅力ある昔ながらの雰囲気が漂う温泉地を守っていく」と同温泉郷の現況を語った。
次回は群馬県四万温泉で開かれる。
日本温泉地域学会の石川理夫会長(右)と乳頭温泉組合の竹内貴祐組合長