日本能率協会「ネクストリーダーズ大阪」 「チームコロッケ」が優勝


チームコロッケのメンバーと、徳江審査委員長(写真左)

 日本能率協会は9月19日、ホテル・レストランショーin関西2024(ホテレス関西)の会場で、宿泊・ブライダル業界の次世代を担う若手の育成プログラム「ネクストリーダーズ」のピッチコンテストを行った。中部、近畿、四国エリアの宿泊施設から参加した60人が10チームに分かれ、若手スタッフの育成などの課題に対する解決策などを発表。DX時代の働き方改革をテーマに発表したグループ「チームコロッケ」が最優秀賞に選ばれた。

 ネクストリーダーズは、人材育成や若手の離職防止などの課題解決に向け、宿泊・ブライダル産業に5年以上従事する20~30代の若手が集まり、本音で議論、新たなアイデアを創出してもらおうと今年初めて実施。東洋大学国際観光学部准教授の徳江順一郎氏を総合ファシリテーターに、札幌、東京、大阪、福岡の全国4会場で参加者を募り、会場ごとに討議などを行ってきた。


チームコロッケのメンバーと、徳江審査委員長(写真左)

 大阪会場は、30を超える旅館・ホテルから60人が参加。参加者らは5月から4カ月間にわたり、大阪会場のファシリテーターである大阪学院大学経営学部講師の服部淳一氏らの助言を受けながら、グループ討議のほか、現役の経営者や有識者との意見交換、現場での聞き取り調査などを実施。仮プレゼンテーションなどを経て、発表に臨んだ。

 ホテレス関西の「ホテレス・イノベーションステージ」で行った発表には、審査委員長である徳江氏のほか、審査員として服部氏、リーガロイヤルホテル大阪常務執行役員総支配人の中川智子氏、ペニンシュラ東京ピープル&カルチャーディレクターの本間聡氏、ゆのごう美春閣女将の永山泉水氏、ホテルオークラ京都総務人事部購買課課長の藤井徹夫氏も参加。各グループが提案する、先行理論を生かした若手の不安への対応策や、コミュニケーションに特化したコーチングの手法の導入などのアイデアに対して、審査員からは、着目点やピッチの構成を評価したり、今後の研究の方向性を示したりするコメントが出された。

 審査員による審査と、会場の投票により、最優秀賞は「DX時代におけるホスピタリティ業界の労働環境と働き方改革~『接客』はAIに奪われるのか?」をテーマに発表したチームコロッケ(若林夏々〈ホテルニューオータニ大阪〉、木野貴瑛〈名古屋観光ホテル〉、寺西悟史〈ホテル浦島〉、本間智子〈京都・烟河〉)が受賞。優秀賞には「自己決定が及ぼすキャリアへの影響」をテーマにした「フォーチュンズ」、「今、我々がリーダーとして求められている姿とは」をテーマにした「関西リベンジャーズ」が選ばれた。

 講評の中で徳江氏は「皆さんは業界を背負って立つ人材だ。学びは一生もの。ぜひ学びを続けて、その学びを自分の施設に持ち帰って伝え続けてほしい」と激励した。

 最優秀賞に選ばれたチームコロッケは、来年2月7日に東京で開催されるHCJ2025での全国大会で、大阪代表として発表を行う。

 このほか第2回ネクストリーダーズの開催決定も発表。来年度の大阪でのピッチコンテストは、2025年7月23~25日に実施する。

 
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