日立ソリューションズ(東京都品川区)は、スマートフォン(スマホ)に地域の旬な観光情報などを配信するサービスを開始した。観光地にスマホを持ち込む旅行者が増えている中、観光協会や旅館組合などに提案する。
新サービスは「ICT観光ソリューション」。北海道のベンチャー企業、調和技研と共同開発した。「観光ガイドアプリ」と「想い出アルバム」の二つの機能を提供する。これにより、観光情報の発信と地図情報の表示に加え、電子アルバムの提供が可能という。
観光情報の発信は、調和技研が開発したフェイスブックやツイッターといった交流サイト(SNS)に投稿された記事を自動収集する技術を活用。投稿された地域の情報をスマホの観光ガイドに配信する。
例えば、観光事業者や旅行者が、「○○の紅葉が見ごろです」などとSNSに投稿すると、新サービスがそういった情報を自動収集し、スマホに一覧表示する。併せて、投稿された観光スポットまでのルートを地図で表示してくれるので、「流行りの街歩きツアーなどに最適」と同社。
想い出アルバム機能を使えば、旅行者が撮影した写真は位置情報とともに保管され、旅の行程や想い出をアニメーションで振り返ることが可能。
新サービスの利用方法は、旅行者がこのアプリをスマホにダウンロードして使うか、観光協会などがあらかじめアプリを搭載したスマホを旅行者に貸し出す方法の2つを想定している。
「SNSとの連携でタイムリーな情報発信ができるので、将来的には紙のガイドブックやフリーマガジンなどと同様、一般的なサービスになるのでは」と同社。
この件についての問い合わせ先は、日立ソリューションズTEL0120(571)488。
観光情報画面の一例