日立ビジネスソリューションは、汎用知的音声合成システム「ボイスソムリエ ネオ」を10月8日から発売する。日立製作所中央研究所が開発した新方式の高品位知的音声合成技術を採用し、自然で滑らかな聞きやすい音声の再現に成功した。また、使い勝手の良さも特徴という。
観光地の観光案内や街角の情報端末の音声サービスなどの使用を想定するほか、最近、観光施設などで導入が進んでいる「デジタルサイネージ(電子看板)の音声ガイドにも使える」と同社。
漢字かな混じりのテキスト文章を入力するだけで、音声合成によるアナウンスやナレーションを簡単に作れる。また、音声合成技術の大幅な向上により、聞き取りにくい部分など再調整が必要な個所を低減。調整作業の手間を減らす。
音声の種類は、女性2種類(やや高めの落ちついた声、落ちついた声)と男性2種類(やや高めの明るい声、落ちついた声)の合計4種類があるが、自分の好みに合った音声に調整が可能。アクセントやイントネーション、音の高低や長さなどを容易に調整できる機能を備えた。
マイクロソフトの「オフィス・パワーポイント」のメニューにも追加が可能。ノート部分にテキストを入力するだけでナレーション付きのスライドが自動で作成できる。
近年、音声合成技術は身近で活用され、生活環境でのさまざまなシーンや用途での利用が進んでいるという。そうしたなかで同社は、ボイスソムリエ ネオを戦略商品と位置付け、今後1年間で1億円の販売を目標に掲げている。
この件についての問い合わせ先は、日立ビジネスソリューション営業企画本部(TEL045・224・6754)
ボイスソムリエ ネオの入力画面