観光関連26団体で組織する観光関係団体懇談会(幹事・日本観光協会)は13日、東京・紀尾井町のグランドプリンスホテル赤坂で、観光関係者新年賀詞交歓会を開いた。この中で日観協の西田厚聡会長は、日本ツーリズム産業団体連合会(TIJ、舩山龍二会長)との合体により発足する新組織の名称について「『日本観光振興協会』がふさわしいのではないか」との考えを示した。今後、最終的な詰めを行い、正式決定する。
新組織は4月1日に発足する。TIJは2月下旬に解散総会、日観協は3月中旬に臨時総会をそれぞれ開き、合体に備える。西田会長は冒頭あいさつの中で「(合体で)体制を強化、充実し、国内観光の中核組織としての役割を果たしたい」と抱負を述べた。
賀詞交換会には国会議員、観光庁幹部、団体トップら約200人が出席した。西田会長に続きあいさつした舩山会長は、「新組織の役割はただ1点、観光庁のパートナーとして、観光の推進、振興に努めることだ。卯にあやかり、ジャンプの年にしたい」と強調した。
来賓として池内修次国土交通副大臣、小泉俊明国土交通政務官があいさつ。乾杯の音頭をとった日本ナショナルトラストの大塚陸毅会長は「観光は国の成長戦略の1つとして取り上げられているが、問題はこれから。いかに具体化し、国力を上げられるかどうかだ」と述べ、政府のやる気に期待した。
乾杯の音頭で気勢を上げる団体トップら