日本観光旅館連盟(佐久間進会長)は1月下旬から、旅館・ホテルの金融問題などの解決に向けて、会員施設を対象とした「企業再生支援セミナー」を全国10カ所で開く。すでに24日に札幌市で、25日には高崎市と長野市で開催した。今後の日程は別表の通りで、会場ごとの申し込み先(日観連各支部)に事前に申し込む。受講料は無料。
セミナーのテーマは「負の遺産を後継者に渡さないために」。企業再建コンサルタントで、日観連再生支援専門委員を務めている川野コンサルティングの川野雅之氏が講師を務める。併せて日観連の企業再生支援態勢を説明する。
所属支部によらず、どの会場でも受講できる。対象は会員施設の経営者、女将や後継者でも可能。開催日の3日前までに電話、またはファクスで申し込む。
日観連は、旅館業の過剰債務などが深刻な問題となっていることから、昨年12月に「旅館ホテル再生支援特別委員会」を設置した。今回のセミナーは、同特別委の企画で会員に対する支援策の第1弾として開催する。
企業再生相談に専用電話を開設
日観連はこのほど、会員の経営上の相談や質問などを受け付ける「企業再生相談室」「企業再生ホットライン」を本部事務局に開設した。専門家の指導を受けながら解決策を探る考えだ。
番号は、フリーダイヤル(電話0120-760-810)、または専用電話(電話03-3256-3662=FAX兼用)。