日本観光旅館連盟東京支部(斉藤源久支部長)と東京都ホテル旅館生活衛生同業組合(潘桂華理事長)は7日、東京都千代田区の全国旅館会館で合同の春季研修会を開いた。両団体から23人が参加。事業経営コンサルタントでTSKプランニング代表取締役の立川正吾氏の講演などがあり、今後の宿泊業の方向性などを学んだ。
立川氏の講演のテーマは、「これからの宿泊事業とその再生について」。立川氏は、経済的に余裕があるターゲット層として、定年退職を迎える団塊の世代と、両親から遺産を相続する世代の40歳代前後を挙げ、「今後の旅館経営では、この客層が一番のポイント」と指摘した。
この2つのターゲット層を取り込むためには、旅行者を魅了するエンターテイメント、ゲーム、ソフト、サービスが重要で、その英単語の頭文字を取って「『EGSS』の構築が欠かせない要素だ」と語った。
研修会ではこのほか、国土交通省観光事業課の花角英世課長が講演した。
講師の立川氏