日野自動車は、大型観光バス「日野セレガ」を改良し、7月3日に発売する。標準装備であるPCS(プリクラッシュセーフティ、衝突被害軽減ブレーキ)の機能を向上させ、停止車両や歩行者に対しても衝突回避の支援が可能になった。
車線逸脱警報、ドライバーモニター、VSC(ビークル・スタビリティ・コントロール、車両安定制御装置)も標準装備しており、高い安全性を実現している。新たにAMT(機械式自動変速機)搭載車型を設定する。
9メートルのショートボディ車は7速AMTで、ダイヤル式ギヤセレクタ―をインパネに、変速モードの変更やマニュアルシフト操作ができるシーケンシャルレバーをステアリングコラムに設置して変速操作の負担を軽減。エンジンをダウンサイズし燃費を向上させて燃費基準を達成した。
また、すべての車型をエンジン制御や排出ガス後処理装置の改良により平成28年排出ガス規制に適合させた。
中央に7インチの液晶を配した大型の新型メーターも採用。4本スポーク化したステアリングホイールにはクルーズコントロールの操作ができるステアリングスイッチを備えるなど、視認性、操作性を向上させている。
12メートルのロングボディ車は、A09C型エンジン搭載車は燃費基準プラス15%、E13Cエンジン搭載車はプラス10%、新たにA05C型エンジンを搭載したショートボデー車はGVW12トン以下の車型が燃費基準を達成しておりエコカー減税の対象となっている。