官民が連携して広域的なプロモーションに取り組んできた観光エリア「昇龍道」9県の2014年の外国人延べ宿泊者数が449万8430人泊となった。12年1月に昇龍道プロジェクトを開始した際に掲げた3年間で400万人泊とする目標を達成した。
国土交通省中部運輸局が、観光庁の宿泊旅行統計調査の結果を基にこのほど発表した。
昇龍道は、長野、岐阜、静岡、愛知、三重、富山、石川、福井、滋賀の9県で構成。国、自治体、団体、事業者などが参加する昇龍道プロジェクト推進協議会を立ち上げ、行政や県境の枠を超え、外国人旅行者の誘致に取り組んできた。
昇龍道9県の外国人延べ宿泊者数は、11年には約178万人泊だったが、12年には251万人泊、13年には344万人泊と増加。14年の実績は、11年比で約152%増となり、目標の400万人泊を上回った。
14年を県別に見ると、伸びが目立つのは、滋賀県が23万3490人泊で前年比77.0%増、岐阜県が66万2100人泊で同58.9%増、静岡県が79万6970人泊で同42.4%増など。