星野リゾート(長野県軽井沢町)は、国の重要文化財「旧奈良監獄」(奈良市)=写真=を活用したホテルの開業時期を、当初の2021年から24年に延期すると発表した。
旧奈良監獄は、明治政府が監獄の国際標準化を目指して1908年に建設した五大監獄の一つ。赤れんが造りの建物について、歴史的価値が高く、2017年に国の重要文化財に指定された。同社は、旧奈良監獄の赤れんが建造物の耐震改修工事をはじめ、史料館や商業施設といった複合施設の開業準備を進めていた旧奈良監獄保存活用株式会社と協定書を締結し、協力事業者としてホテル運営を担う。「旧奈良監獄の赤れんが建造物の魅力を生かした『上質な宿泊施設』を実現し、奈良県全体の地域経済の活性化に貢献したい」と同社。