星野リゾート(長野県軽井沢町)は17日、オンラインプレス発表会「星野リゾートLIVE2024秋」を配信し、2028年に北米で温泉旅館を開業することを発表した。同社が米国本土に進出するのは初。加えて日本のホテル会社が米国で温泉旅館を開業するのも初となる。現地や国内の大学・短大の留学生向けに採用活動を開始するなど、開業に向けた準備を推進する。
同社は今年で創業110周年。ビジョンを「世界で通用するホテル運営会社になること」とし、「旅を楽しくする」をテーマに、国内外で72施設を運営している。
星野佳路代表は、今回の北米進出の背景について説明。「日本のホテル業界は、1980年代に西洋型のホテルを北米に展開しようとして失敗した。その教訓から学び、今回は温泉旅館という日本独自の文化を反映したコンセプトで海外進出することで、海外の顧客の心を取り込む」と話し、海外で宿泊事業を展開する際は、日本の文化が反映されたコンテンツが期待されることを強調した。
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