山陰海岸初の水中写真集。鳥取県鳥取市生まれ、同県職員として水産行政にも携わる著者が撮りためた水中写真約120点をまとめた。
収録作品は、同県岩美町の浦富海岸を中心にしたエリアで素潜りにより撮影したもの。海中に住むクラゲやイソギンチャクなどの生物のほか、海面に反射する陽光や青く光る洞窟の神秘的な風景などが題材。山陰の海の美しさに気付かされる内容となっている。
著者がフィールドとする浦富海岸の素潜りスポットを紹介するマップも付いている。山陰海岸は10月に日本で4地域目の世界ジオパークとして認定を受け、注目を集める地域でもあり、今後の観光資源発掘の参考にもなりそう。
タイトルのトットリ・ブルーは、少し緑がかってくすんだ鳥取の海の色から命名した。「プランクトンやバクテリアが浮遊する、豊穣な海の色」と著者。同書のカバー色もトットリ・ブルーを思わせる青色だ。
発売元=今井出版。B5変型版オールカラー96ページ。ハードカバー仕上げ。定価は2千円(税込み)。