温泉雑誌が書店に多く並ぶ秋。眺めのいい露天風呂や豪華な食事の写真が満載だが、温泉好きの読者を本当に満足させる情報は本当にそこにあるか。
美しいグラビア写真こそ少ないが、素朴な疑問に耳を澄ませ、現場を歩いて生の声を聞き、必要であれば書きにくいことにもズバッと斬り込んでいる。
「混浴は絶滅するのか?」といったディープな話題から、気軽に読める「ケロリン桶の秘密」まで、多彩な温泉の話題を提供している。
松田忠徳、郡司勇、石川理夫、岩佐十良の各氏ら、主要な温泉評論家やライターたちが寄稿した。
この秋、温泉旅行に持っていって、じっくり読みたい1冊だ。
発行は双葉社。A5判、144ページ。880円(税込み)。問い合わせ先は、ブックサービスTEL0120(29)9625。