日本の鉄道のレベルは世界一と言えるが、空港に乗り入れる鉄道「空港アクセス鉄道」となると、成田エクスプレス(JR東日本)やスカイライナー(京成)、はるか(JR西日本)、ラピート(南海)など立派な車両があるにもかかわらず、使い勝手やサービスが完璧ではない。
問題点はどこにあるのか。空港ごとに歴史をひも解き、競合するバスや変化の激しい航空事情など多岐にわたる視点から、その課題をあぶりだす。また、海外の事例も参考にしながら、豊富な旅行経験を持つ著者が、利用者としての提言を加えていく。
著者の谷川氏は1958年日大卒。旅行会社勤務を経てフリーライターになり、公共交通機関や旅行をテーマに取材執筆活動を行っている。これまでに230以上の空港を訪れ、60の空港アクセス線を利用してきた。
新書判、288ページ。840円(税込み)。問い合わせは交通新聞社販売部TEL03(5216)3217。