「和食」という言葉が、2013年のユネスコの無形文化遺産登録で注目を集めている。訪日外国人数が増え続けており、観光関連分野の食ビジネスの活性化が期待されている。
厳しい競争が行われている食ビジネス業界は、価格や品質の優位性だけでは十分とは言えない。おもてなしの強みを追加した差別化が必要だ。
おもてなしの目線と人材育成のほか、現代人の食意識の変化や現在の食ビジネスの分野の解説、日本の祭りとおもてなしの関係、食と旅、日本の食ビジネスの海外進出などについて取り上げる。最後に、世界中で存在感を増し、訪日客も急増しているイスラム教徒とおもてなしについて触れる。
著者の山上氏は、梅花女子大学食文化学部教授、同志社女子大学名誉教授。
A5判、212ページ。2484円(税込み)。問い合わせ先は、学文社TEL03(3715)1501。