京都を訪れる外国人旅行者が増加していることを受け、JTBパブリッシングが発売した新型ガイドブック。これまで英文表記でのガイドブックを販売してきたが、「外国人に日本文化を紹介する日本人からも『もっと日本の文化をうまく伝えたい』との声があがっていた」(同社)。こうした声にこたえて、日本語と英語を併記。英語を話す外国人だけでなく外国人を案内する日本人にも使いやすいようにした。
内容は外国人旅行者が興味を持つテーマを「観光」「食べる」「買う」「文化」「泊まる」「便利帳」「交通」「地図」の8つに分けて掲載。イラストと写真を多用し、初めて日本文化に触れる外国人にも分かりやすいよう工夫。例えば観光の項目では、無料で桜や紅葉が楽しめるスポットのほか、神社仏閣での参拝方法、おみくじの見方など伝統文化についても掲載した。
訪日外客の多くは、自国で購入したガイドブックやインターネットを活用して日本文化を学ぶが、「アニメや仏像など、こだわりの趣味に関しては『情報がまだ少ない』との声があっている」という。このため、世界約20万点の漫画が読めるスポット「京都国際漫画ミュージアム」やコスプレグッズなど現代カルチャーについても紹介する。
同社では東京のガイドブック「TOKYO The Greatest Travel Tips英語で歩く東京」も出版した。
A5判で価格は1260円。問い合わせは営業部直販課(TEL03・6888・7893)まで。