愛媛県、いよかん大使に直木賞作家の天童氏
愛媛県は11日、松山市出身の作家である天童荒太さんを「愛媛・伊予観光大使」(いよかん大使)に委嘱した。現役大使では73人目(国内在住54人、海外在住19人)。書籍などを通じて、愛媛の魅力を全国に発信する。
天童さんは、直木賞を受賞した「痛む人」や「永遠の仔」など、話題作を数多く執筆しているほか、10月に出版する最新作「巡礼の家」では、物語の舞台として松山市の道後を描くなど、執筆活動を通じて愛媛の良さを紹介している。
同日には、東京都千代田区の愛媛県東京事務所で委嘱式を実施。天童さんは「巡礼の家では、愛媛の人の温かさや道後温泉、四国遍路の魅力、必要性を語っている。書籍を通じて日本中に、愛媛、道後の魅力を伝えていきたい」と述べた。
委嘱を行った中村時広知事は、「愛媛の人は自然におもてなしをするという風習がある。現在は、遍路を目的に外国観光客も多く訪れている。しっかりと迎えられる体制をとっていきたい」と語った。
中村知事と天童氏