東日本大震災により観光客が減少している東北の鉄道を応援するイベントが6月28、29日に開かれた。俳優の杉良太郎さんや歌手の伍代夏子さんらが津軽鉄道と三陸鉄道の1日駅長を務め、鉄道職員や集まった数多くの沿線住民を元気づけた。
28日は津軽鉄道の津軽五所川原駅で、杉さんらと城之内早苗さん、大石まどかさんが1日駅長として活躍。鉄道職員に訓示した後、津軽中里駅までストーブ列車に乗り込み、ヒマワリの種を手渡しながら120人の乗客と触れあった。
翌日の三陸鉄道・宮古駅では、杉さんと伍代さんに加え、瀬川瑛子さん、山本譲二さん、元スピードスケート選手の清水宏保さんの5人が1日駅長を務めた。両日はコンサートも開催され、中泊町総合文化センターには700の座席数を超える1千人が、宮古駅前の会場では三陸鉄道開業以来という3千人が集まった。
イベントを主催した東北鉄道協会の三澤真一専務理事は「2日とも天候にも恵まれて盛況だった。今後もたくさんのお客さまが東北に来てくれるような仕掛けをしていきたい」と話している。
乗客に手を振る杉さん(右)や伍代さん(右から2人目)ら