世界のトップ料理人20人が東京に集結し、料理のテクニックや哲学などを披露する。
来年の2月9、10、11日の3日間、東京国際フォーラムで「世界料理サミット2009 TOKYO TASTE」が開かれる。フランスの有名シェフ、ジョエル・ロブション氏、ピエール・ガニェール氏、スペインのフェラン・アドリア氏のほか、米ニューヨークの「Nobu」で活躍中の松久信幸氏、07年オーストラリアのベスト料理店に選ばれた「Tetsuya’s」の和久田哲也氏、京都吉兆嵐山本店の徳岡邦夫氏、「龍吟」の山本征治氏の日本人4人が参加する。
服部幸應・世界料理サミット実行委員長は「世界の料理人、料理文化・技術の国際交流の場にする。同時に、日本の食文化と日本食ブランドを世界に発信したい」と抱負を語った。さらに「海外で『うまみ』が注目されている。わさび、ゆず、昆布、みそなども世界で浸透してきた。各シェフによるデモンストレーションでは日本の食材も使う予定だ」と話した。
同実行委員会理事でオテル・ド・ミクニ、オーナーシェフの三國清三氏も「今では世界の料理人が味噌、米、しょうゆを使っている」と語り、和食文化が世界に浸透し始めていると示した。
服部氏によると、海外の日本料理店は約2万5千軒。うち90%は経営にも料理にも日本人が関与していないという。
同サミットでは各シェフによる50分程度のデモンストレーションを3日間で合計18コマ行う。開会記念式典の直後に、各国シェフによる90分のシンポジウムも予定している。併設する展示会には食材・食品、調理機器など85のブースを設ける。3日間で1万人の来場を見込む。
入場料は1日券が3万円、3日間券が6万円、展示会観覧券が2500円など。
問い合わせ先は、世界料理サミット事務局(TEL03・3219・3624)。
世界料理サミット実行委員会理事会メンバー
(右端が服部委員長、中央が三國理事)