福井県越前市は5月29日から6月9日まで、八芳園交流コンテンツプロデュースが運営する東京・白金台のポップアップ型ショールーム「MuSuBu(ムスブ)」で、地元の食や文化を体験できるイベントを開いた。7日にはマスコミ関係者らを集め、山田賢一市長が市の魅力をアピールした。
イベントはNHK大河ドラマ「光る君へ」越前編の放送に合わせたもので、「紫式部が暮らした越前市」と銘打ち、国の伝統工芸品にも指定されている越前和紙や越前打刃物、コウノトリブランドの米や日本酒などを販売。
また、市のブランドトマト「紅しきぶ」や「越前しらやま豚」などを使った「越前市プレート」(税込み1850円)、平安時代の菓子「餅談(べいだん)」をアレンジしたスイーツ(同800円)なども味わえるとあって、大勢の来店者でにぎわった。
和紙あかり作りや越前打刃物フルーツカッティング教室なども開催。
7日の市長主催のディナー会では市のオーガニック食材を使い、八芳園のシェフが紫式部をイメージして作ったオリジナルメニューを提供。
山田市長は「これまであまり外に打って出て市の魅力をアピールしたことはなかったが、北陸新幹線開業で福井にも注目が集まり、観光振興にも力を入れたい。チャンスを逃さないようにしたい」と意欲を示した。
市は今年5月14日、日本で初めて「オーガニック都市宣言」を行い、50年には全耕地の25%を有機栽培にする目標を掲げている。
ディナー会で市の魅力をアピールする山田市長