東京地下鉄(東京メトロ)は3月28日、国土交通大臣から有楽町線延伸(豊洲―住吉間)、南北線延伸(品川―白金高輪間)の第1種鉄道事業許可を受けたことを発表した。開業目標は2030年代半ば。地下鉄ネットワークの充実を図り、東京のさらなる発展、東京圏の国際競争力の強化に貢献する。
有楽町線の延伸は、建設キロが4.8キロ、総建設費が約2690億円。東京東部・北部および千葉方面と臨海副都心とのアクセスの利便性が高まる。豊洲駅から住吉駅間の所要時間は、約20分から約9分に短縮できる。東西線(木場―門前仲町駅)の混雑率は、ピーク1時間当たり約20%低減される。
南北線の延伸は、建設キロが2.5キロ、総建設費が約1310億円。六本木、赤坂などの都心部とリニア中央新幹線の始発駅となる品川駅とのアクセスの利便性が高まる。品川駅から六本木一丁目駅間の所要時間は、約19分から約9分に短縮できる。
延伸区間