東京都では、観光関連事業者の経営力向上や観光産業の活性化を目指し、観光関連産業従事者に向けた新たな教育プログラム開発などの支援を行っている。今月21日から2月15日にかけては、東京都立大学と連携し、持続可能な観光地経営を実践的に学べる参加無料の人材育成講座「指標を活用した持続可能な観光地域経営の進め方」を東京・市ヶ谷で5回に分けて開講する。同大学の都市環境学部観光科学科教授・清水哲夫氏をはじめとする複数の識者が講師として登壇し、体系的で持続可能な観光地経営のノウハウを伝授する。観光関連産業の従事者30人を募集し、1月14日正午まで申し込みを受け付けている。
今回の講座では、客観的データに基づく評価指標を用いた効果的なPDSAサイクルやOODAループを実施していくための知識を提供。多様なステークホルダーと連携したマネジメント体制を構築できる人材の育成を目指す内容となっており、自治体・観光協会の関係者、DMO・DMCの幹部、観光関連産業に従事する経営層や実務担当者の受講が推奨されている。
講義は、オンデマンドのビデオ閲覧による事前学習と、計5回の対面講座で構成。事前学習では、地方創生ビデオライブラリー「観光データ分析と計画策定」を4ユニット(1ユニット20~30分)提供するほか、対面講座では、持続可能な観光地経営の体系理解や評価フレームの設計、評価指標とデータの活用などについて、グループ演習や発表などを交えながら学習する。
講師は同大学都市環境学部の清水哲夫教授がメインで登壇。1月21日に実施予定の初回講義では、かまいしDMC代表取締役・河東英宜氏、元ニセコ町商工観光課参事・高橋葉子氏を招き、3氏によるトークセッションも予定している。
講座への参加は無料(参加条件有り)。会場は、初回と第2回はビジョンセンター市ヶ谷、第3~5回はTKP市ヶ谷カンファレンスセンターで開催する。講座の詳細や参加条件などは、都のサイト内で公開している(https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2024/12/19/18.html)。