東京都ホテル旅館生活衛生同業組合は12、13日、東京都立産業貿易センター台東館(東京都台東区)で第56回「ホテル・旅館生衛業フェア」を開いた。宿泊業の経営改善、近代化に役立つ各種の業務用商品、サービスを展示。出展した約40社・団体と来場した組合員旅館・ホテル経営者らが熱心に商談した。
オープニングで工藤哲夫理事長(ホテルかずさや)は「インバウンドが回復基調にあり、東京の旅館・ホテルもコロナ禍を上回る多くのお客さまが来ている。この波に乗り、われわれの商売をさらに発展させたい」。波木井孝幸副理事長・事業部長は「皆さまの営業につながるよう、PR活動に努めていただきたい」と出展者らに訴えた。
さまざまなジャンルの商品、サービスが展示される中で、EV(電気自動車)充電器、インバウンド対策DXソリューションなど、昨今特に高まりを見せるニーズに対応した商品の展示が目立った。
会場では業界が進める「温泉文化」のユネスコ無形文化遺産登録に向けた署名活動も実施。QRコード入りのポスターを掲示し、来場者にその場でのオンライン署名を呼び掛けた。
オープニングであいさつする工藤理事長。壁には「温泉文化」のユネスコ無形文化遺産登録実現への署名を呼び掛けるポスターも掲示した