東北観光推進機構などでつくる日本東北六県感謝祭実行委員会、日本政府観光局(JNTO)は12月8~10日、東日本大震災の復興への支援に感謝の気持ちを伝えるとともに、東北の観光魅力をPRするイベントを台湾・台北市内で開催した。4年連続の開催。東北の自治体や企業が出展して東北への訪問を呼びかけた。ステージで伝統芸能を披露し、食などの特産品も紹介した。
台北市内で開かれたイベントは「日本東北遊楽日2017だいすき・とうほく」。会場は、レストランや文化施設が集まり、週末などには台北市民でにぎわう「華山1914文化創意産業園区」。オープニングセレモニーには、同実行委員会の清野智会長(東北観光推進機構会長)やJNTOの松山良一理事長らが出席した。
2014~16年の過去3回の開催では、東日本大震災の復旧、復興への台湾からの支援に対する感謝を伝えることを中心的なテーマにしてきたが、今回からは、感謝とともに、「東北を楽しむ」「東北へ行ってみよう」をテーマとして、東北への訪問を呼びかける内容に発展させた。
イベントには、東北6県をはじめ、JR東日本、NEXCO東日本、上山市(山形県)、蔵王町(宮城県)、宮古市(岩手県)、夏油高原スキー場(同)、安比高原・八幡平などがブースを出展した。ステージでは、ナマハゲなど東北の伝統芸能の上演、わんこそばの早食い大会などが行われた。人工雪を使って作ったかまくらや雪だるまも展示した。
台北市内でのイベント以外にも、JNTOが12月9日に高雄市内で一般消費者向けの東北PRセミナーを開催した。台湾の訪日観光を取り扱う旅行会社などと連携し、東北を訪れる旅行商品をアピールした。
また、国土交通省東北運輸局、東北ブロック広域観光事業推進協議会の主催による東北観光セミナーと商談会が、12月4日に高雄市、同5日に台中市、同6日に台北市で実施された。台湾の旅行会社と、東北の観光関係者が商談を繰り広げた。
台北市内でのイベント
東北の芸能なども披露