宮崎県の東国原英夫知事は5、6日に関西地区で、観光や農産物をPRするトップセールスを行った。本格的なトップセールス、観光関連の誘致宣伝活動は、ともに就任後初めて。
5日の午後からは、県大阪事務所(大阪市北区梅田)で、記者会見を開いた。関西地区の各メディアをはじめ、東京キー局の情報番組のテレビカメラも参加した。
会見で東国原知事は「関西人の良い意味でのあつかましさやエネルギーを宮崎観光PRにも取り入れたい」と視察先の大阪の感想を述べた。また、選挙公約の100のマニフェストのうち、県外観光客を毎年5%アップするとしたのは誤りで、任期中の4年間での実現目標と訂正。笑いを誘うトークを交えて経緯を説明し理解を求めた。
同日には「みやざき観光の夕べ」を大阪第一ホテルで開催。関西地区の航空会社や旅行業者など24人が参加した。
観光の夕べでは、みやざき観光コンベンション協会の中馬章一・専務理事が観光誘致活動の現状と今後の誘客のテーマを説明。東国原知事就任後、問い合わせが多い、宮崎県庁、知事公舎の見学コースの設置を進めていることを紹介した。
東国原知事は、宮崎観光について「女性誌のスピリチュアルブームの特集で、神秘的なスポット、癒しのスポットとして宮崎から7カ所が選ばれた。うまく観光客誘致に活用したい。自然や神話、癒やし、笑いなどがミックスされた新たな宮崎観光を模索している」と話した。
東国原知事は、6日には、国土交通省大阪航空局と西日本高速道を表敬訪問。宮崎空港便の路線充実や東九州自動車道などの整備促進についてトップセールスを行った。
県庁に知事パネル 特産品も売上倍増 宮崎県
宮崎県の東国原英夫知事が観光業の活性化で話題を集めている。宮崎空港ビルは5日、東国原知事の就任効果で特産品の売り上げが伸びたとして、知事が顧問を務める県社会福祉協議会に寄付金100万円を贈った。また、宮崎県は4日、東国原知事人気を受けて、県庁玄関ロビーに記念撮影用の知事等身大パネルを設置した。
宮崎空港ビル売店で扱う宮崎地鶏の商品は県外客を中心に人気が高い。今年1月以降に鳥インフルエンザが発生し売り上げが落ち込んでいたが、知事が各メディアで安全性をアピールしたことから、2、3月は鳥インフルエンザ発生以前の2倍近く売れたという。
県庁玄関ロビーのパネルは、東国原知事が両手を広げて観光客を歓迎するポーズの写真を使用した。「ようこそ宮崎へ」というプレートが首に掛けられている。法被の色は、観光PR用のオレンジ。就任後に着用していた黄色の法被は物産PR用とのことだ。
宮崎観光をアピールする東国原知事