東急(東京都渋谷区)は16日、定額制回遊型住み替えサービス「tsugi tsugi(ツギツギ)」の先行体験についての結果報告と、今後の展開に関する説明会をリアルとオンラインで同時開催し、先行体験参加者の88%が同サービスに「満足した」と回答したことなどを報告した。
tsugi tsugiは、「気軽・身軽な施設間移動により、旅するような暮らし方の実現」をテーマに、全国の東急ホテルズ35施設、東急バケーションズ4施設から毎日好きな場所をその日の都合や気分に合わせて選び、完全定額制で利用できるサービスで、60泊と30泊の二つのプランを用意。4月29日から7月1日まで先行体験を実施し、100人が参加した。会見では、88%のユーザーが「旅するような暮らし」を楽しむことができたと回答し、予約サイトについても80%が満足したと回答した一方、「電話予約しか対応してもらえなかった」などの改善点も寄せられた。その他、(1)ワーケーションなどを含む旅行以外の利用用途が全体の6割を占めた(2)期間中の働き方について、7割弱が宿泊施設内で仕事をしていた(3)先行体験では館内施設での飲食特典を付与したが、9割弱が外部飲食やテークアウトだった(4)多くのユーザーが自家用車ではなく、何かしらの2次交通を必要とした―などの回答結果を公表した。
結果を踏まえ同社ホスピタリティ事業部課長補佐の川元一峰氏=写真=は「同サービス利用者の滞在コストを全国の1人暮らしの平均生活費合計と比較すると、各施設間の移動を含む移動費がやや高くなっている」と言及。「近場の移動に加え、長距離移動を想定した外部連携を推進し、移動費を低減したい」と今後の方針を述べた。その他のユーザーの声も反映させ、同サービスの満足度向上を図る。次回募集は本年秋以降で、今回よりも募集人数を増やし、新プランも導入予定。