東急の定額制回遊型住み替えサービス、DMOと連携


 東急(東京都渋谷区)は、定額制回遊型住み替えサービス「TsugiTsugi」の第3弾の申し込み受け付けを5日に開始した。期間内で連泊を必須とせずに宿泊日を選択できるプランを新設するほか、DMO、Peach Aviation(大阪府泉南市)、日本経済新聞社(東京都千代田区)が運営するシェアオフィス、コワーキングスペースのマッチングサービス「OFFICE PASS」との連携を併せて発表した。

 TsugiTsugiは、東急の「社内起業家育成制度」による新規事業で、「旅するように帰る場所を次々に巡る、旅するような暮らし方」をメインコンセプトに昨年4月に始まったサービス。都市型からリゾートまで全国の多様な宿泊施設を定額で利用できるもので、1人の同伴が可能(同伴者の事前登録は不要)。今回の第3弾では、宿泊対象施設を追加し、39都道府県180施設へと拡大した。過去2回の実施から高まっていた「連泊が必須としない」「期間内で宿泊日を選べる」ニーズに対応する2プラン「えらべる5」(4万4800円、消費税込み)、「えらべる14」(13万4800円、消費税込み)を新設し、自宅と各宿泊施設の往来などを可能にした。30連泊プラン「まいにち30」(23万9800円、同)と併せて販売する=表。

各方面との連携強化 各地域への再訪促進も視野に

 TsugiTsugiとDMOとの連携では、するが観光企画局(静岡市)、気仙沼地域戦略(宮城県気仙沼市)の参画を発表。「『ただいま』と帰る場所」をテーマに、同サービスユーザーに対して地元の魅力が伝わるコンテンツを提供し、各地域への再訪を促す「関係人口化」を推進する。Peach Aviationとの提携では、えらべる14の先着600人限定特典でピーチポイント5千円分を付与。LCCとの提携で移動費用の軽減を図り、さまざまな地域に向かうユーザーの創出を狙う。OFFICE PASSとの提携では、ワークスペースを利用できるプランを新設。同伴者とのワーケーション利用で2人が同時刻にリモート会議を行うケースなどを想定したワークスペース利用のニーズに応じる。

 東急ホスピタリティ事業部事業戦略グループ事業統括担当課長補佐の川元一峰氏は今後について、「地域との交流やエリア再訪、それを通した地域への愛着造成を推進できるまでに至った。サービスアップを継続し、楽しく利用してもらうことはもちろん、お気に入りのエリアを見つけ、そこにふらっと帰れるようなサービスを目指して改良していきたい」と語った。

 
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