東急ホテルズ(東京都渋谷区)は、4月14日の超高層複合施設「東急歌舞伎町タワー」開業に合わせ、同館内の「BELLUSTAR TOKYO’ A Pan Pacific Hotel(ベルスタートウキョウ)」と「HOTEL GROOVE SHINJUKU’ A PARKROYAL Hotel(ホテルグルーヴ)」(いずれも同新宿区)を5月19日に開業する。4月6日にはメディア向けの会見と内覧会が開催され、東急執行役員で新宿プロジェクト企画開発室室長の木村知郎氏が開業の狙い、地元の文化やにぎわい醸成への思いを語った。
外観
ベルスタートウキョウ(39階から47階、客室数97室)は、都会のラグジュアリーリゾートがコンセプト。周囲を含め東京都心が一望できる客室は開放感あふれる滞在空間となっている。45階にはレストラン&バー「BELLUSTAR Restaurant&Bar」を整備し、最上階の47階には天空のスパ「SPA sunya」を備える。客室単価は約7万円を予定。
ベルスターの客室
ホテルグルーヴ(18階から38階、客室数538室)は、歌舞伎町を遊び尽くすための拠点とするライフスタイルホテル。ベルスター同様、窓が大きく設けられ、ベルスターよりも低層に位置しているため新宿の街並みをより身近に感じられる。17階のダイニング&バー空間「JAM17 DINING&BAR(ジャムセブンティーンダイニングアンドバー)」は、エンターテインメント施設と連携可能な大型ビジョンを備えたルーフトップテラスやパーティールームを有する。客室単価は約2万7千円を予定。
同所は1956年に新宿東急文化会館として開業し、96年に複合娯楽施設「新宿TOKYU MILANO」へと名称変更し、14年に閉館した。18年に国家戦略特区の認定を受け、新たな都市観光の拠点として整備されることが発表されていた。東急歌舞伎町タワーにはホテル2館のほか、映画館や劇場、地下にはライブホールが入る。2階には横丁を想起させる飲食店フロアが広がり、深夜も営業することでナイトタイムエコノミーの活性化を図る。エンターテインメントに特化する一方、羽田空港と成田空港を結ぶバスの発着場となるなど、インバウンド受け入れにも万全を期す。
6日の会見で木村氏は、「さまざまな娯楽を発信し、新宿の新たな観光拠点としたい。回遊性とにぎわいも創出していく」との展望を示した。
きらびやかな飲食店フロア