東急電鉄は9月29日、東急が進める「まちづくりDX」を加速するための組織「Urban Hacks」と連携し、アジャイル開発による東急線アプリの第1弾リニューアルを実施した。ユーザーインターフェイスを一新し、バス機能などを拡充。DX推進の一環として、「CX(顧客体験)」領域への取り組みを進め、日常生活に役立つアプリを目指す。
東急線アプリは、2013年にサービスを開始して以来、最新の運行情報、運休や遅延など、運転支障が生じた際の迂回(うかい)ルート検索、リアルタイムな列車走行位置などの情報提供や、車内・改札などの混雑状況の見える化、バリアフリー情報など、安全、快適に電車や駅を利用できるツールとして情報を提供してきた。
今回のリニューアルは、東急線アプリに関するアンケートやユーザーテストを行い、従前のアプリの課題を把握、検証した上で実施した。
第1弾リニューアルでは、スムーズに情報把握できるようアプリのトップページを変更し、東急バスのバスルートや、バスの混雑度情報など、電車以外の情報を強化、アプリを起動せず通知画面上で情報を把握できるようプッシュ通知を詳細化するなど新たな機能を追加し、利用体験の大幅な改善を図った。
「アジャイル開発でCX領域にも力点を置き、顧客の声を取り入れながら、鉄道、バスの情報発信だけでなく、その他交通や、移動の目的地となる価値提供者と連携したサービスの導入を検討していく」と同社。