京都府と東映、JR西日本は9日、京都市の京都府公館レセプションホールで、「京都太秦メディアパーク構想の観光振興等の面における進展について」と題した共同記者会見を開き、東映太秦映画村のリニューアルなどを発表した。会見には山田啓二府知事、岡田裕介東映社長、二階堂暢俊JR西日本京都支社長が出席した。
東映のグループ会社が運営する東映太秦映画村は1975年の開村以来、最大規模となるリニューアルを行い、敷地も拡大の上、9月15日に新しいアトラクション施設「からくり忍者屋敷」や「アニメミュージアム」、「浮世絵美術館」などをオープンすると発表。
また、隣接する東映京都撮影所には映画村入口を新設。JR太秦駅からのアクセスを従来の徒歩13分から5分へと大幅に改善する。JR太秦駅も今後、装飾を施し映画の街らしい駅に改修する。
新ゲートから映画村内に続く通路も新設し、実際に撮影で使われた衣裳や小道具などを見られるようにするなど、映画作りを学べるようにする。
今回のリニューアルで、年間入場者数を現在の70万人から、当面は30万人増の年間100万人を目指す。
からくり忍者屋敷は体験型のアトラクション。アニメミュージアムは、「ワンピース」や「仮面ライダー」シリーズなど東映の人気キャラクターを活用する。忍者やキャラクターは家族客や外国人に人気が高く、アトラクションのオープンで、家族客や外国人観光客の誘客拡大を図る。
リニューアル費用は30億円で、府が推進する太秦周辺を映像コンテンツ産業の拠点とする「京都太秦メディアパーク構想」の一環として、上限2億円が助成される。
写真右から岡田、山田、二階堂の各氏