東武鉄道はこのほど、昨年運行を開始した新型特急車両「N100系SPACIA(スペーシア) X」が、鉄道友の会が選定する「2024年ブルーリボン賞」を受賞したと発表した。同社の受賞は33年ぶり2度目。
ブルーリボン賞は、全国規模の鉄道愛好者団体「鉄道友の会」が、日本の鉄道車両の進歩発展に寄与することを目的に、毎年選考委員会が審議を行い、最優秀と認めた車両に授与するもの。同社は、1991年に100系「スペーシア」がブルーリボン賞、2018年に500系「リバティ」が優秀賞のローレル賞を受賞した。
スペーシア Xは、浅草―日光・鬼怒川方面を結ぶ新型特急車両。モダンでスタイリッシュなデザインが特徴で、随所に江戸文化の精髄や日光の要素を取り入れている。従来のスペーシアと比較し、CO2排出量を最大40%削減、再生可能エネルギー由来の電力に全て置き換えるなど、カーボンニュートラルな運行にも力を入れる。
選考委員会は評価ポイントについて、「存在感あふれる外観フォルムでありながら現代トレンドと江戸、日光の歴史文化を融合させた秀逸なデザイン。多彩なバリエーションを誇る機能美に優れた客室設備、最新および実績のある機器類がバランスよく配置されている」とコメントしており、多くのファクターが高い水準でまとめられている点が評価された。
SPACIA X