東武トラベルと協定する旅館・ホテル、観光施設、運輸機関の3連盟は香港で9月30日、日本向け旅行を取り扱う現地旅行会社を招いて商談会を実施した。会員各施設に東武トラベルを介して、あるいは直接にインバウンド客を誘致しようという目的。誘致活動には東武鉄道や東武タワースカイツリーなどの社員も加わっており、東武グループの総力で日本観光のアピールに努めた。
協定旅館連盟の市川捷次会長(ホテル一井)をはじめとする3連盟の会員に、トラベル、鉄道、スカイツリー、ワールドスクウェア、ホテルマネジメントの各東武グループ社員を合わせ、参加者は総勢91人に及んだ。
招請にあたってはJNTO香港事務所の協力を仰ぎ、香港の有力な旅行会社15社の24人が集まった。
商談会は全国を4つの地区に分け、東武グループと合わせて、5つのブースで展開。はっぴや和服を着て日本らしさを演出しながら、中国語パンフレットや特産品などを手渡し、参加者それぞれが熱心にセールス。香港の旅行会社には日本語の話せる人が多く、商談の会話もはずんでいた。
参加者の1人、鬼怒川温泉ホテルの金谷譲児専務は「旅行会社の企画によるインバウンド商談会は数少ない。香港からのお客さまを呼び入れる有意義な機会だった」と語る。東武トラベルでも「現地旅行会社は非常に前向きで、数社と契約できそう」(竹生博・企画仕入部インバウンド担当課長)と手ごたえを感じていた。
3連盟では、こうした現地でのインバウンド商談会を引き続き実施していく意向。来年度は台湾やタイが候補に挙がっている。
はっぴ姿で熱心にセールスする参加者