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ブルネイ・ダルサラーム国大使館
東洋大学(東京都文京区白山)国際観光学部の吉岡勉教授が指導するゼミナールの学生が1月31日、ブルネイ・ダルサラーム国大使館(東京都品川区)で、アミール・イスマイル代理駐日大使に対して同国の観光施策についての提案を行った。
吉岡ゼミでは今年度、日本からの訪ブルネイ観光客の増加施策についてゼミ研究を実施してきた。 学生たちはブルネイへ訪問の経験がなく、またインターネット以外に情報収集の手段がほぼない状況において、インターネットをフル活用して各種の情報を収集。アンケート調査なども実施し、大使館が主催するセミナーに参加したり、訪問歴のある人物からの情報提供やアドバイスを得ながら、この研究に取り組んできた。
この提案ではまず、大学生の世代において同国を知る人は約25%にとどまり、知名度の向上が不可欠であることを指摘した。これは同日に代理大使が冒頭で説明なさった問題意識と一致した。
そのうえで学生は自ら学習したマーケティングの理論に基づいて、いかに知名度を向上するか、そして訪ブルネイ日本人観光客を増加させるかについて、各種の分析に基づいて提案した。
ただ、その後の質疑応答では、学生の提案した事柄の一つが同国では実施不可能であることを代理大使が指摘。「これは情報収集の限界を示すものであり、直接の会話でしか知り得ない貴重な情報だった」(吉岡教授)。
結びに代理大使は「若い世代の視点によるこれらの提案はたいへん貴重なものであり、心から感謝する」と感謝の意を表明した。
これら一連の提案(プレゼン・質疑・議論など)はすべて英語で実施した。
ブルネイ・ダルサラーム国の観光施策について東洋大学国際観光学部の学生が提案
アミール・イスマイル代理駐日大使(中央左)、吉岡教授(中央右)