東洋食品グループ、旅館・ホテル事業に参入 伊豆「今井荘」をリニューアル開業


リニューアルした今井荘の玄関

給食調理員の新たな雇用創出先に

 学校給食の調理業務受託事業などを展開する東洋食品グループはこのほど、新たに旅館・ホテル事業に参入し「桜の森ホテル&リゾーツ(東京都台東区)」を設立した。8月5日には第1号施設として、静岡県河津町の老舗旅館「今井荘」をフルリニューアルオープン。給食事業での経験を生かして旬の食材を使用した料理を提供するほか、夏休み期間で閑散期となる給食調理員の新しい雇用創出先としても機能。モダンな宿泊施設として運営を開始した。


リニューアルした今井荘の玄関

 今井荘は1934年の開業以来、国内屈指の静養地として皇室や宮家、政界や財界の要人、文化人などが宿泊した由緒ある旅館。今回の開業に向け、2023年春から1年かけてフルリノベーションを実施し、伝統と格式を残しつつ、モダンな「今井荘」として新たに生まれ変わった。

 コンセプトは「スローリゾート」。滞在中は時間を気にせず食事や会話を楽しんでもらい、目の前に広がる海を見ながら思い思いにスローな時間を過ごしてもらいたいという思いから、おもてなしや館内の設えを工夫した。滞在中の食事やドリンクはオールインクルーシブとしたほか、今井浜ビーチまで徒歩0分の立地に位置することを生かし、海辺のテラスで潮風を感じながら優雅な時間を過ごすことができる。

 食事会場は、ブッフェスタイルを採用。ライブキッチンでは、旬の食材を使用した肉料理や魚料理を目の前で仕上げ、一品一品を皿に盛り付けて提供する。食事時間は朝夕の2部制のような回転スタイルはとっていないため、ゆっくりと食事を楽しめる。調理は、ホテルの料理人のほか、東洋食品が派遣した給食調理員が担当し、夏休みシーズンなどの新たな雇用創出先としても機能する。


ライブキッチンの稼働イメージ

 このほか、全室オーシャンビューの客室53室は、すべて63平方メートル以上のゆったりとした空間を実現。露天風呂や貸し切り風呂も海を眺めながらの入浴が可能で、浴場に併設したデッキでは、心地よい潮風を感じながらリラックスできる。


リニューアルしたオーシャンビューの客室

 同館の総支配人・樋口正和氏は、ホテルの特長について、「今井浜海岸の目の前という立地を生かし海沿いのテラスを充実させ、チェックインから夜11時までレストランのドリンクなどを提供している。レストランも含めて好きなだけ、好きなときに利用できるということが当館最大の価値だ」と語る。今後の抱負については、「スローリゾートというコンセプトのもと、お客さまにゆったりとした空間を提供することで『また泊まりに行きたい』と思われるホテルを目指している。そのためには当館で働くスタッフが『仕事を楽しい』と思えるだけでなく、お客さまの人生を豊かにするお手伝いをしている、つまりは社会貢献をしているという貢献感を感じながらサービスを提供することが必要だと考えている。社員が幸せ→お客さまが幸せ→地域も幸せ―というサイクルが生まれると信じている」と熱意を述べた。


樋口正和総支配人

 同社は、今後も今井荘をフラッグシップに新施設展開を目指しており、2026年には第2号施設として神奈川県の箱根・小涌谷温泉に新築ホテルの開業を予定している。

 
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