島根県松江市は全国の高校生たちが地元の観光プランを競い合うコンテスト「観光甲子園」で、昨年、優秀作品賞に選ばれた松江市立女子高校の観光プラン「縁雫(えにしずく)」を採用し、観光客誘致に取り組んでいる。
雨を観光素材の1つと捉え、松江に降る雨を「縁雫」と呼ぶ。「松江で縁雫に出会えば、素敵な縁に出会える」として、松江城周辺にある良縁に恵まれるとされる、ハートの切り口のあるくぐり松や松江神社の隣の興雲閣(別名・好運閣)の好運のピンクポストなどのパワースポットを紹介するもの。雨天をあえて、プラスの素材として生かした。
縁雫のまち歩きマップを作製したほか、オリジナルの切手やはがき、ハートの形の赤色の絵馬などを作成し、販売。また、今年の夏には、地元の酒造会社とも連携し、清酒「えにしずく」特別純米酒を発売した。雫型のボトルに入った冷酒で、女性を意識した商品を作った。
パワースポットとして注目のハートの切り口のあるくぐり松