森トラスト(伊達美和子社長)は18日、サステナブル・ラグジュアリーライフスタイルホテル「1Hotel Tokyo(ワン・ホテル東京)」を、同社などが東京都港区で行っている大規模複合開発プロジェクト「東京ワールドゲート赤坂」街区のビルの高層階で、2025年秋に開業すると発表した。米国のホテル運営企業、SHホテルズ&リゾーツとMC(マネジメント・コントラクト)契約を結んだ。
所在地は、港区赤坂2の17の22。赤坂トラストタワーの38~43階に211室を設ける。予定館内施設は、レストラン、カフェ、フィットネス、スパ、プール、ミーティングルーム。予定従業員数は210人。「1Hotels(ワン・ホテルズ)」は、「自然環境に敬意を払い、自然との深いつながりを体現すること」をコンセプトに掲げ、持続可能性のあるホスピタリティあふれるサービスでラグジュアリーホテルの世界観を構築。2015年にマイアミとマンハッタン(ニューヨーク)で開業し、現在は米国、英国、カナダ、中国の4カ国で、14軒・全3170室を展開している。
ワン・ホテルズ東京でもあらゆる場所に植物を設置、日本庭園を感じられる要素を取り入れる。このほか、再生木材、大理石、銅など自然素材を随所に取り入れている。エントランスには大谷石を採用。全客室にウオーターサーバーを設置し、ミネラルウオーターのペットボトルは紙パッケージで提供しない。
SHホテルズ&リゾーツのラウル・レアルCEOは同日開いた会見で、「森トラストという最高のパートナーと東京都心でホテル展開できることを大変うれしく思う。ワン・ホテル東京では、自然を愛するデザインとウェルネス、そして自然から着想を得た地域社会に配慮した体験に重点を置くことで、静寂をもたらし、東京のにぎやかな都市環境の中心にオアシスを創り出す」と述べた。
森トラストの伊達社長(右)SHホテルズ&リゾーツのラウル・レアルCEO