森トラスト、過去最高業績の中で「創意工夫」を説く 伊達社長、113名の新入社員に向け不確実な時代への挑戦を促す


伊達社長

「創意工夫」の精神で未来を切り拓く

森トラストグループは4月1日、2025年度入社式を東京ワールドゲートで開催した。森トラスト株式会社の新入社員22名、グループ会社の新入社員91名が参加し、不確実な時代に挑む若い力の結集を印象づけた。

好調な業績の中、変化への対応力を求める

伊達美和子社長は式辞で、「私たちが働くフィールドは常に変化しており、直面する課題を解決していくための想像力と挑戦力を活かし、創意工夫することが必要とされている」と述べ、新入社員への期待を示した。

森トラストグループは、不動産、ホテル&リゾート、投資事業の3つを柱に事業を展開している。2024年は訪日外国人観光客数が4,000万人に迫り過去最高を記録し、オフィス賃貸市況も好転している。この追い風を受け、同グループは3期連続で過去最高の売上を見込んでいる。

伊達社長は好調な業績に油断することなく、世界経済の不確実性や国内の課題にも言及した。米国の関税政策による影響、為替変動、資源価格の上昇による物価高など、経済情勢の日々の変化を指摘。観光業界における人手不足や、不動産開発における建築費高騰など、業界特有の課題も挙げた。

さらに、企業全般に求められるデジタル化、脱炭素化、サプライチェーンの強靭化といった新たな取り組みにも触れ、「不確実性が高く、成長と挑戦が同時に起きる環境下において、未来を切り拓く力を発揮していただくことを期待している」と新入社員を鼓舞した。

伊達社長は、グループ創業者の森泰吉郎氏の言葉を引用し、「創意工夫」の重要性を強調した。「どんな時代にあっても、求められていくのは創意工夫だ。みなさんもどうか心に留めて、日々の仕事に励んでいただきたい」と述べ、変化の中にこそ成長のチャンスがあると説いた。

新入社員に向けては、「最初の一歩は、学び、観察し、そして自分の考えを形にすること」と助言。専門知識を深めるだけでなく、常に疑問を持ち、柔軟な発想で問題解決能力を磨くよう促した。

森トラストグループは、国内外52棟のビル・住宅・商業施設と34ヶ所のホテル・リゾート施設を展開する総合不動産ディベロッパーだ。都市開発や歴史的建造物を活用したホテル開発を通じて、日本の国際競争力を高める事業を推進している。

現在進行中のプロジェクトとして、東京ワールドゲート赤坂の開発がある。第1期が2024年8月に竣工し、第2期は2025年10月の竣工を予定している。

伊達社長

 
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