観光庁がこのほど集計した2019年4~5月の住宅宿泊事業(民泊事業)の宿泊実績は、延べ宿泊者数が93万3194万人泊で、前回(19年3~4月)比24.8%増となった。届け出住宅1件当たりの宿泊日数(宿泊が行われた日数)は、年間180日以下に規制されているが、4~5月の2カ月間の平均は21.3日だった。
住宅宿泊事業法で義務付けられた2カ月ごとの宿泊実績の報告に基づく集計。4~5月分の集計は7月1日時点で、報告件数は1万4110件(報告率86.3%)。
延べ宿泊者数を都道府県別に見ると、最多は東京都の43万5617人泊で前回比31.5%増だった。2番目に多い大阪府は13万8889人泊で同35.4%増。3番目に多い北海道は8万3066人泊だが、同28.5%減だった。
他の都道府県と比較して延べ宿泊者数自体は多くないが、前回比の伸び率が目立つのは、秋田県(596.2%増の362人泊)、青森県(592.5%増の831人泊)、島根県(328.7%増の433人泊)などだった。
一方で宿泊者数(実宿泊者数)は、前回比18.7%増の33万5163人で、内訳は訪日客が24万5074人(構成比73.1%)、国内客が9万89人(同26.9%)だった。訪日客は前回比17.8%増、国内客は同21.3%増でともに増加した。
訪日客の国・地域別の上位は、(1)中国5万3507人(訪日客に占める構成比21.8%)(2)米国3万1834人(同13.0%)(3)韓国2万5321人(同10.3%)(4)台湾1万6018人(同6.5%)(5)香港1万4231人(同5.8%)。東アジアが44.5%を占め、他は東南アジアが18.9%、北米が16.1%などだった。
1件当たりの宿泊日数は、都道府県別の平均で見ると、上位は(1)東京都28.0日(2)京都府26.6日(3)石川県25.8日(4)愛知県24.2日(5)兵庫県23.4―などだった。