NHKテレビが放送する「連続テレビ小説」の舞台となった気仙沼など東北3市のパイロットショップ「おかえり館」が10日、東京交通会館(東京都千代田区、JR有楽町駅前)にオープンした。セレモニーに3市の市長と平沢勝栄復興相らが出席。各市長らは「3市を巡るツアーコースを組みたい」と、観光客のさらなる誘致、震災からの復興に意欲を見せた。
出店したのは現在放送中の「おかえりモネ」の舞台、宮城県気仙沼市と、「あまちゃん」の舞台、岩手県久慈市、「エール」の舞台、福島県福島市。
店内では「フカヒレ姿煮」(気仙沼市)、「いわてくじ山形村短角牛」(久慈市)、「福島路ビール」(福島市)など各市の特産品合計200点余りを販売。3市の観光情報コーナーや移住定住相談コーナー、“ご当地コーヒー”を味わえるカフェスペースも設けている。年中無休で、3年間限定の営業。
オープニングには3市長、復興相ほか気仙沼市出身の小野寺五典衆院議員、タレントのマギー審司さんらが出席。平沢復興相は「多くの人に来てもらうことが地域の活性化につながる」。3市長は「『おかえり館』が全国の地方創生のロールモデルになれば」(気仙沼市・菅原茂市長)、「3市を巡るツアーコースを組みたい」(久慈市・遠藤譲一市長)、「風評に負けずに頑張る様子を見てほしい」(福島市・木幡浩市長)とそれぞれ述べた。
3市長、平沢復興相らによる初日のテープカット