水の里の旅コン、大賞は信州大町の旅


 国土交通省はこのほど、水源地域や水にかかわる文化を持つ地域を巡る優れた旅行企画を選ぶ「“水のめぐみ”とふれあう水の里の旅コンテスト」の各賞を発表した。前年度に続く2回目のコンテストで61件の応募があった。大賞には、信州大学と大町市が地域ブランド共同研究プロジェクトとしてつくった企画が選ばれた。

 大賞の企画名は「めぐるり 信州大町 うるおいの2日間」。北アルプスからの雪解け水や雨水、湧き水が豊富な長野県大町市が舞台。学生らが企画を担当し、旅行離れが指摘される若者をメーンターゲットに据えた。若者の興味を引こうと、「山ガール」のブームに着目し、旅行者には流行のアウトドアファッションに着替えてもらうのがポイント。湖や高原を巡るトレッキング、黒部ダム見学などを楽しんでもらう。自然水を使った化粧水づくり体験や大町温泉郷での入浴も盛り込んでいる。

 このほか優秀賞、特別賞に各3件、日帰り旅行賞の2件を選んだ。

 審査会の座長はNPO法人ひろしまねの安藤周治理事長。委員は日本観光協会の大島正敬事業推進グループ長補佐、全国旅行業協会の島崎有平専務理事、全旅の日野俊英営業部長、国交省土地・水資源局水資源部水源地域対策課の元岡透課長が務めた。

 大賞以外の各賞の企画名は次の通り(カッコ内は地域名・受賞者名)。

 優秀賞=新竹取物語と三尺の泉/安曇川の恵み安曇川源流ブナの森から琵琶湖への里山体感ツアー(滋賀県高島市・湖西夢ふるさとワイワイ倶楽部実行委員会)▽古処山系の水源地を訪ねて、水が育んだ歴史と文化と緑にふれる旅(福岡県朝倉市・朝倉市農林商工部ダム対策室)▽湧水の里と白川の絶景を歩く。親子で遊ぶ水の旅、水の恵みと癒しの旅、水の力と経済力(熊本県南阿蘇村・南阿蘇旅案内人協会)

 特別賞=ひがしかわDE水みずしいゆとり旅〜「水の町」×「写真の町」にしかできない思い出写真づくり体験ツアー(北海道東川町・東川町観光協会)▽岩手と秋田の水の里に歴史のドラマと水の物語を訪ねる旅〜サケが遡上する川のまち盛岡&百清水の湧水群がある美郷町六郷(岩手県盛岡市、秋田県美郷町・おもてなしプラザ運営協議会、美郷町商工会青年部)▽「日光アクアツーリズム」日光水の回廊めぐり(栃木県日光市・日光アクアツーリズム協議会)

 日帰り旅行賞=里沼SATONUMA感謝祭イン長沼〜秋の長沼と周辺の紅葉、ゆったり船を浮かべ、長沼の実りを味わう水の旅(宮城県登米市・宮城大学)▽冬の温もり、保津川下り〜保津川のめぐみを身体で感じる(保津川<桂川>亀岡市〜京都市・大阪商業大学経済学部原田ゼミナール)

 
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